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「満洲の記憶」研究会とは?

 ※史料の複写や関係者の紹介等の依頼には応えかねます。また、個別の研究相談についてもお受けできません。これらの点に関するお問い合わせはご遠慮ください。

 「満洲の記憶」研究会は2013年7月30日に大学院生を中心に立ち上げた研究会です。
 私たちは主に、満洲に関係する様々な「記憶」を収集し、より広い視点から満洲の歴史をとらえることを目標とし、結成しました。日本国内にいる満洲体験者へのインタビューや体験記・回想録、帰国邦人団体会報の収集などを中心に行い、定期的に勉強会・報告会を開催する予定です。そして、様々なかたちで満洲の「記憶」をより多くの方々と共有し、皆様と共にその歴史について考えていく研究会にしていければと思います。
 このブログでは、研究会の日頃の活動内容や研究会情報などを紹介していきたいと思います。今後より多くの方々にご覧いただければ幸いです。皆様の貴重な情報をお待ちしています。
 本研究会における活動内容の詳細や、収集した史料に関する情報は、ニューズレターにて配信いたします。史料の複写や関係者の紹介等の依頼には応えかねます。また、個別の研究相談についてもお受けできません。これらの点に関するお問い合わせはご遠慮ください。
 今後とも何卒よろしくお願いいたします。

論文集の書誌情報:
『戦後日本の満洲記憶』東方書店、2020年4月刊行
佐藤量・菅野智博・湯川真樹江編/ A5 判368 頁/本体5,000 円+税978-4-497-22004-2

↑2020年4月に刊行しました!↑

ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
一橋大学機関リポジトリ:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095

第8号のダウンロード:https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/ir/manshu/manshu00008.pdf
↑最新号の第8号が刊行されました!↑

お問い合わせ:
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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

平和祈念展示資料館(総務省委託)にて土屋洸子氏訪問

日程:2023年8月20日(日)15:00〜16:00
場所:平和祈念展示資料館(東京)
参加者:湯川真樹江

 本日は、「満洲の記憶」研究会にて大変お世話になっている土屋洸子さんが、平和祈念展示資料館にて語り部をされるとのことで、お話を伺いに行きました。
 14時からの資料館での語りでは、土屋さんは主に引揚時の具体的な状況をお話しくださり、15時からの個別の質問会では、若い人びとと高齢者の間で、なぜ歴史が継承されないのかについてお話しくださいました。土屋さんによると、土屋さん世代の人々は英語が敵性言語であったので、カタカナ語に親しみがないこと、その背景を踏まえずに、若い人びとがカタカナ語を多用して話しても、その意味が取りにくいことなどがあるとのことです。
 また、当時の歴史背景や生活習慣、文化を知らなければ、お互いの「言葉」が違うために、語りの内容が途切れてしまう、と仰っていました。
 平和祈念展示資料館での語り部活動では、土屋さんが敗戦時の混乱状況を、臨場感をもってお話しくださいました。その際には、最新の公主嶺の写真を活用して、当時の記憶を説明されていました。その状況をみて、記憶は流動的に想起され、語られるものであることを実感いたしました。
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満洲国時代の土屋さん自宅前。最近道路が舗装された。当時ロシア軍が向かい側からやって来たという。 (菅野智博氏撮影)
 
 いつも土屋さんには大変お世話になっております。また平和祈念展示資料館の学芸員の川口様にもお世話になり、資料館の展示からも、多くを学ばせていただきました。この場をお借りして、お礼申し上げます。


作成日:2023年8月20日 湯川真樹江

百瀬道子氏訪問

日程:2023年7月25日(火)11:00-12:30
場所:東京都国立市
参加者:菅野智博・大石茜

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 これまで研究会で何度もインタビューさせていただいた故・細谷和子氏のご息女である百瀬道子氏にお会いしました。娘さんの立場から、細谷さんの満洲の記憶や語りについてお話しいただき、また新たに見つかった資料を見せていただきました。ご家族の話を伺うことで、これまでのお聞きしていた細谷さんの満洲での生活が、より立体的に見えてきました。
 細谷さんとは2017年秋に初めてお会いし、数多くの写真やハガキ、ノートなど貴重な資料を寄贈していただいています。ご自宅から施設へ移られた後も、何度もお会いしていましたが、コロナ禍で訪問できなくなり、昨年亡くなられました。百瀬さんとお話ししながら、いつも上品で丁寧にお話しくださった細谷さんの姿を、とても懐かしく思い出しました。
 お忙しいところお時間をつくってくださり、どうもありがとうございました。

文責:大石茜

笠原敏彦氏訪問

日程:2023年7月25日(火)15:00~16:30
場所:東京都国立市
参加者:菅野智博

 本日は、これまで何度かお世話になりました満洲引揚者の故笠原雅子のご子息である笠原敏彦さんを訪問し、様々なお話を伺いました。
 故笠原雅子さんとは、2014年に『読売新聞』に掲載された「満洲の記憶」研究会の記事をみて、雅子さんが当研究会に連絡してきたことをきっかけに知り合いました。以降、メンバーである佐藤量と菅野智博が5度にわたりインタビュー(訪問は計8回)を実施し、大連や戦後日本での生活などを中心にお話を伺ってきました。しかし、残念ながら雅子さんは2016年12月に他界しました。
 今回は2017年以来、実に6年ぶりの訪問となりました。雅子さんのご子息である敏彦さんは特に直接に満洲と関わりがあった訳ではなかったが、母親や家族のことを知る意味も含めて、これまでのすべてインタビューに同席して頂いた経緯があります。近年、研究会では雅子さんのインタビュー記録を整理しています。今回の訪問ではその挨拶も兼ねて、雅子さんおよび家族の写真などを見ながら、いろんなお話をうかがいました。満洲引揚者の高齢化に伴い、直接インタビューすることがさらに難しくなる中、ご家族からお話を伺う大切さを改めて感じました。
 最後になりますが、ご丁寧に対応してくださった敏彦氏のお心遣いには感謝申し上げます。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。

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作成日:2023年7月25日 菅野智博


2023年度前期大会の開催

 7月9日(日曜)、私たち「満洲の記憶」研究会では、研究討論の場として第15回目となる2023度前期大会を、慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催いたしました。
 今回は、東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コースに所属する博士後期課程の森川麗華氏による個別研究報告をしていただきました。
 以下、その詳細な内容となります。

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今大会プログラム

タイトル:
「戦後日本における「中国残留婦人」への眼差し ―― ジェンダー・ナショナリズムの視点から読み解く新聞表象を中心に」

日時:
2023年7月9日(日)15時〜17時半

参加者:
20名

 長引くコロナ禍の影響で前回までオンライン形式での開催が続いておりましたが、久しぶりの対面形式で行うことができた研究会となりました。
 試験的にハイブリッド形式で一部、オンラインからの参加者もあり、対面で15名、オンラインで5名の方々にご参加いただきました。

 「満洲の記憶」研究会ではこれまであまり深く追うことのできていなかった「中国残留婦人」についてご報告いただいたため、議論も多岐にわたるものとなりました。本研究会でも収集した史料のなかに開拓団や残留日本人に関するものが含まれているため、今回大会は私たち研究会のメンバーにとっても示唆に富む内容となりました。

 今回、個別研究報告をしていただきました森川麗華氏には深く御礼申し上げます。
 お忙しいところ参加をいただきました皆様にも、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 今年度後期も、このような研究活動報告の場を設ける予定です。引き続き、オンライン形式か会場での開催となるかは、今後の新型コロナウイルスの状況や次回の発表者のご都合を見ながら、判断することになります。
 また、こちらのページでご案内させていただきますので、次の機会にもご参加いただけると幸いに存じます。


作成日:2023年7月11日   文責:大野絢也

論文集の書誌情報:
『戦後日本の満洲記憶』東方書店、2020年4月刊行
佐藤量・菅野智博・湯川真樹江編/ A5 判368 頁/本体5,000 円+税978-4-497-22004-2


ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095

第8号のダウンロード:https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/ir/manshu/manshu00008.pdf

Facebook公開ページ
https://www.facebook.com/groups/359559330877470/
「満洲の記憶」研究会とは?

「満洲の記憶」研究会

Author:「満洲の記憶」研究会
 「満洲の記憶」研究会は2013年7月30日に大学院生を中心に立ち上げた研究会です。
 私たちは主に、満洲に関係する様々な「記憶」を収集し、より広い視点から満洲の歴史をとらえることを目標とし、結成しました。日本国内にいる満洲体験者へのインタビューや体験記・回想録、帰国邦人団体会報の収集などを中心に行い、定期的に勉強会・報告会を開催する予定です。そして、様々なかたちで満洲の「記憶」をより多くの方々と共有し、皆様と共にその歴史について考えていく研究会にしていければと思います。
 このブログでは、研究会の日頃の活動内容や研究会情報などを紹介していきたいと思います。今後より多くの方々にご覧いただければ幸いです。皆様の貴重な情報とご意見をお待ちしています。
 なお、史料の複写や関係者の紹介等の依頼には応えかねます。また、個別の研究相談についてもお受けできません。これらの点に関するお問い合わせはご遠慮ください。
 今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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