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ワークショップ「満洲国研究と史料」

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 昨日、当研究会主催のワークショップ「満洲国研究と史料」が慶應義塾大学三田キャンパスで開催されました。ワークショップでは、台湾中央研究院の林志宏先生と日本大学の松重充浩先生にそれぞれ報告して頂きました。
 林先生の「満洲国時期的編纂地方志事業及調査工作」では満洲国期に編纂された地方志を利用して、その編纂過程・内容及び編纂に関わった日本人(参事官)の役割について分析した上、その意義を明らかにしました。地方志という中国伝統的な媒体に満洲国になってから如何に日本人が関わっていたか、そしてこれから中国語で作成された地方志のどのような役割を果たしていたのかについてはこれまで十分に議論されていない課題でもあり、非常に興味深く、示唆に富むご報告でした。
 松重先生の「日本における満洲国期史・資料研究の現状と課題」では、これまで日本の満洲国において保存、収集、作成された史・資料に関する戦後日本における整理・公開を含む研究概要を整理して頂いた上、残された解題及び今後の研究に関する展望を提示して頂きました。また、当研究会の活動の意義を日本の長い満洲国研究歴史の中で位置づけてくださり、研究会のメンバーも今後の活動の自信にもなりました。
 両先生の報告を受け、長野大学の塚瀬進先生から貴重なコメントをいただいた上、満洲国を研究する上の史料の扱い方や注意点についてお話してくださいました。先生お三方の貴重なお話は満洲研究を志す当研究会メンバーや来場者にとって大変よい勉強になりました。
 夜18時30分~午後に開催されたシンポジウム「中国流域社会と山区社会史」(科研費基盤研究B「近現代太湖流域農山漁村における自然資源管理に関する現地調査」研究班)と合同で懇親会を開催致しました。こちらも約40人の方が参加してくださり、大盛況でした。
 小雨が降る中約50人の方々がワークショップに参加してくださり、誠にありがとうございました。この場をお借りして、貴重な報告をしてくださった林先生と松重先生、コメンテーターを引き受けてくださった塚瀬先生に改めてお礼を申し上げます。また、協力してくださった科研費基盤研究B「近現代太湖流域農山漁村における自然資源管理に関する現地調査」研究班、会場を提供してくださった慶應義塾大学の皆様、運営に携わってくださった一橋大学佐藤仁史先生のゼミの皆様にも深く御礼を申し上げます。
 今後とも当研究会の活動にご指導ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

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作成日:2014年7月6日    文責:菅野 智博

ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
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「満洲の記憶」研究会とは?

「満洲の記憶」研究会

Author:「満洲の記憶」研究会
 「満洲の記憶」研究会は2013年7月30日に大学院生を中心に立ち上げた研究会です。
 私たちは主に、満洲に関係する様々な「記憶」を収集し、より広い視点から満洲の歴史をとらえることを目標とし、結成しました。日本国内にいる満洲体験者へのインタビューや体験記・回想録、帰国邦人団体会報の収集などを中心に行い、定期的に勉強会・報告会を開催する予定です。そして、様々なかたちで満洲の「記憶」をより多くの方々と共有し、皆様と共にその歴史について考えていく研究会にしていければと思います。
 このブログでは、研究会の日頃の活動内容や研究会情報などを紹介していきたいと思います。今後より多くの方々にご覧いただければ幸いです。皆様の貴重な情報とご意見をお待ちしています。
 なお、研究会で収集した史料に関する情報はニューズレターにて配信します。史料の複写等の依頼には応えかねます。この点に関するお問い合わせはご遠慮ください。
 今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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