みなさま、昨日「満洲の記憶」研究会で行った満蒙開拓平和記念館と飯田市歴史研究所への訪問について、2015年4月19日版(日曜)の信濃毎日新聞で一面にて紹介していただけました(信濃毎日新聞ホームページリンク:http://www.shinmai.co.jp/news/20150419/KT150418ATI090013000.php)。以下、その記事を引用して紹介いたします。(以下、『信濃毎日新聞』4月19日版記事の引用です)
全国の若手研究者でつくる「『満州の記憶』研究会」のメンバーら9人が18日、下伊那郡阿智村の満蒙(まんもう)開拓平和記念館と飯田市歴史研究所を視察に訪れた。同会は、旧満州(中国東北部)の歴史を示す個人の記憶や文献が、戦後70年を経て散逸することに危機感を持ち、収集・保存に当たろうと2013年7月に発足。飯田下伊那地方を初めて訪れた。全国でも多い約8千人を開拓団として送り出した飯伊地方と今後も連携し、研究や情報発信を進める考えだ。
同会は一橋大大学院の佐藤仁史教授(中国近現代史)を中心に、東京、愛知、大阪などの大学に所属する20~30代の研究者約10人で発足した。これまで満蒙開拓などの関係者15人余から聞き取りし、各地の文献資料の整理、目録作成なども続けている。
満蒙開拓平和記念館を訪れた一行は、同館事務局長の三沢亜紀さん(48)の案内で館内を見学。専務理事の寺沢秀文さん(61)は「日本の侵略という不都合な史実に向き合うことが、二度と悲しい犠牲者を出さないことにつながると思って活動している」と紹介した。
「満州の記憶」研究会代表の菅野智博さん(27)=一橋大大学院博士課程=は「満州移民に特化した記念館が、最も多くの人を送り出した長野県にあることに大きな意味を感じた」と話した。同館には個人史などの本だけで2千冊を超える寄贈品があり、同会は寄贈品の整理や目録作成を担いたいとしている。
会員たちは、続いて訪問した飯田市歴史研究所で、満州移民に関わる役場資料なども見た。引き揚げ者の聞き取り活動をしてきた調査研究員の斉藤俊江さん(77)は「若い研究者たちが点となり線となって、満州全体の研究が深まればいい」と期待していた。(引用部分は原文ママ、引用終わり)

作成日:2015年4月19日 文責:大野絢也
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
(Facebook公開ページ)
https://www.facebook.com/groups/359559330877470/
テーマ:歴史 -
ジャンル:学問・文化・芸術
日時 2015年4月18日(土)18:00~
場所 長野県飯田市内
4月18日(土)、長野県飯田訪問を終えた私たちは、その感触を話し合うため調査参加メンバーが当日夕方から現地にて第14回定例会を開催いたしました。今回話し合った主な議題は以下の通りです。
・ニューズレター第2号の内容について、発行の段取り
・春季大会の開催について具体的な調整(2015年6月13日の予定)
・今回の飯田訪問について議論
・今後の活動・インタビュー計画
今回調査は編集委員のメンバーにとってとても良い刺激となったため、各メンバーとも議論が盛り上がりました。
作成日:2015年4月18日 文責:大野絢也
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
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日時:2015年4月16日(木)11:00~13:30
会場:高尾霊園
参加者:大野絢也、菅野智博
本日は、うららかな春日和でした。「満洲の記憶」研究会のメンバー2名が高尾霊園で開催された「第16回哈爾濱学院記念碑祭」に参加してきて参りました。
哈爾濱学院記念碑祭は17年前の同窓会解散以降から毎年に行われており、今回で第16回目(東日本大震災が起きた2011年は中止)を迎え、約100名近くの卒業生やご遺族(子息と孫)などが参加されました。式は11時頃より始まり、物故者報告や黙祷の後に、遺品(分骨や遺品)収納が行われました。記念碑の中には多くの卒業生の分骨や遺品が眠っており、本日も数名の方の分骨が収納されました。その後、会長による現況報告が行われ、最後に寮歌「松花の流れ」の合唱がありました。そして、閉会後に写真撮影が行われました。式自体は以上の進行で行われたが式終了後に予め用意されたテントの中で食事(弁当)がとられ、同窓生やご遺族同士が笑顔で談笑する場面もありました。
本日の慰霊祭で非常に印象に残っていたのは、麻田会長が挨拶でお話された「皆さんが今、寮(記念碑)の中でも楽しくやっていますよ」という一言でした。満洲体験者の高齢化にともない、哈爾濱学院のように現在もこのような形で慰霊祭を行ったり、分骨・遺品の収納を行っている団体は決して多くありません。記念碑を寮に例えた麻田会長の挨拶から、哈爾濱学院の卒業生の「堅い絆」を感じることができました。
本日は突然の参加であったにもかかわらず、私たちを暖かく迎えてくださった関係者方にこの場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
記念碑正面。左側には日本語、右側にはロシア語で書かれている。

式中の様子。

記念碑の側面。記念碑の背面には高尾霊園の数本の桜の木。
作成日:2015年4月16日 文責:菅野智博
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日時 2015年4月3日(金)16:00~
場所 一橋大学
雨の日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
4月3日(金)に第13回定例会が一橋大学で開催されました。ニューズレター編集委員の6名が集まり、進捗状況について報告した上、今後の活動などについて議論しました。今回話し合った主な議題は以下の通りです。
・4月長野調査の打ち合わせ
・ニューズレターの発行
・ニューズレター第2号について
・春季大会の開催について(2015年6月13日の予定)
・台湾中央研究院との交流
・各インタビュー/資料収集状況
・今後の活動・インタビュー計画
春休みは、調査や仕事の関係で編集委員のメンバーでなかなか集まることができず、今回は2ヶ月ぶりの定例会となりました。
先日も皆様に報告させていただきましたが、この度本研究会ではニューズレター『満洲の記憶』を発行することができました。改めてこの場をお借りして皆さんにお礼を申し上げます。創刊号に続いて、今回の定例会では、『満洲の記憶』の第2号に向けての話しあいを行いました。同号は2015年の9月末に刊行する予定です。乞うご期待ください。なお、ニューズレターのダウロード先はこちらになります。http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
また、より多くの研究者方と交流するため、今後定期的に公開の研究報告会を開催することを計画しており、2015年度春季大会は6月13日(土)の午後に一橋大学で開催する予定です。当日は、2名の若手研究者にご報告を依頼し、ご来場した皆様をまじえて議論を行いたいと思います。より詳細な日時や会場につきまして、近日中にブログで配信致します。
また、今回は読売新聞東京本社の記者お二方が参加してくださり、交流を行いました。お忙しい中遠方まで足を運んでくださったお二方に厚く御礼申し上げます。
まだまだ未熟な私たちではありますが、今後ともご協力ご声援よろしくお願い申し上げます。
作成日:2015年4月10日 文責:菅野智博
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
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