宮崎県延岡訪問
今回の調査訪問先、宮崎県延岡市の延岡駅
日程:2016年6月17日(金)~6月19日(日)
訪問先:宮崎県延岡市
参加者:佐藤仁史、湯川真樹江、菅野智博、大野絢也
先日「満洲の記憶」研究会のメンバー4名は、終戦時に朝鮮半島北部から北緯38度線をこえて引き揚げた方々への聞き取り調査・史料調査を行うため、2泊3日の日程で宮崎県延岡市を訪問いたしました。
朝鮮半島北部からの引揚げルート
かつて戦前の朝鮮半島北部にも多くの日本企業が工場を設置しており、そこで働いていた日本人とその家族は、終戦時に悲惨な引揚げを経験されました。
戦後それらの方々は化学工業都市である宮崎県延岡市で働く方が多かったため、現在でも多くの関係者の方々が延岡に居住されています。
延岡市内の化学工場
今回の訪問では、夕刊デイリーの坂本記者のご紹介で朝鮮半島の興南、永安から引揚げた方やご遺族の方へインタビューを行いました。
それぞれの方より朝鮮半島引揚げに関する貴重な史料を拝見させていただきながら、様々な経験談をおうかがいすることができました。
インタビューの様子
貴重な資料を拝見しました
また延岡市立図書館において史料調査を行ったほか、ある引揚げ者の経験などを市民へ紹介するイベントや、第13回平和祈念資料展を見学し解説会へ参加いたしました。
これらのイベントは高齢な方から小学生まで多くの地元の方々が参加されており、延岡における戦争や引揚げに対する関心の高さを改めて認識いたしました。
今回参加した第13回平和祈念資料展展示資料解説と朗読会の様子
今回のインタビューを快く受けてくださった皆様には、この場を借り改めて御礼申し上げます。
そして、今回調査において様々な方々を紹介、手配してくださった坂本記者には深く御礼申し上げます。
今後「満洲の記憶」研究会では、満洲だけでなく朝鮮半島からの引揚げにも着目し、各種調査を進めていきたいと考えています。
会場のカルチャープラザのべおか入り口
作成日:2016年6月20日 文責:大野絢也
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
(Facebook公開ページ)
https://www.facebook.com/groups/359559330877470/
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