日時:2017 年2月11日(土曜)9:30~13:30
場所:一橋大学
参加者:大野絢也、菅野智博、佐藤仁史、佐藤量、 瀬尾光平、森巧、尹国花、湯川真樹江
本日「満洲の記憶」研究会では第26回の定例会会議を開催しました。
今回の議題は以下の通りです。
・資料の保存方法について
・各活動報告
・ニューズレター4号以降に向けた内容検討
・秋季大会の準備
・今後の予定確認
定例会では関係各位のご協力によって収集することできた貴重な史料を今後いかに保存していくのかについて議論いたしました。
本会が集めてきた記憶についての史料群は、公文書ではないため行政には保存する義務がなくそのままにしておけば失われてしまいます。
満洲での日本人の生活や思いを記憶した貴重な史料の喪失はあまりに惜しく嘆かわしい問題です。本会ではこうした貴重な史料を将来に残すためにいかに保存していくのか真剣に検討していきたいと思います。
尚、当日は午後に秋季大会を行いメンバー2人による報告を控えていたため、会場準備なども行いました。作成日:2017年2月16日 文責:森巧
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
(Facebook公開ページ)
https://www.facebook.com/groups/359559330877470/
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陽が落ちるのもだんだんと遅くなってきました

浅間山から見た多磨霊園の様子
日程:2017年2月16日(木)17:00~17:30
場所:山本条太郎胸像碑(多磨霊園内)
参加者:大野絢也
以前、満鉄会の関係者の方より連絡をいただき、1920年代後半に南満洲鉄道株式会社の社長および総裁を務めていた、山本条太郎の胸像碑が多磨霊園内にあるということをご紹介していただいたので、この度機会を得て訪問させていただきました。
多磨霊園内にある碑石のなかでも、かなり規模の大きいもののようで、山本条太郎という人物が逝去された当時、どのような評価がされていたのかを知ることができます。
山本条太郎の胸像碑の様子
胸像碑の横につけられた碑文によると、山本条太郎は1867年に福井にて生まれ、1882年に三井物産へ入社、その後は昇進しながら、いくつかの会社を渡り歩きました。1920年に立憲政友会から衆議院選挙へ立候補して当選し、その後4選しました。1927年から1929年まで満鉄社長(1929年6月から総裁)を務め、経営面における満鉄の改革を推進したそうです。辞任後は1935年に貴族院議員になるものの、翌年に逝去されたとあります。
多磨霊園には、他にも満洲関係者の碑石があるそうなので、また機会がありましたら訪問させていただきたいと思います。
胸像碑
作成日:2017年2月17日 文責:大野絢也
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日程:2017年2月13日(月)15:30~17:30
場所:磯部会長御宅
参加者:佐藤仁史、湯川真樹江、菅野智博
昨日長春会の磯部荀子会長の御自宅を訪問しました。磯部会長にはこれまで何度もインタビューや訪問に応じていただきました。今回の訪問では、磯部会長から戦後の長春会の活動や近年の活動などについてお話を伺いました。磯部会長は長春会の諸活動に限らず、様々な形で長春との交流を進めており、常に日本と中国の友好のために尽力してきました。お話を伺うと同時に、諸活動の記録も拝見させていただきました。その膨大な資料からも磯部会長をはじめ関係者方々の思いが伝わってきました。
今回も磯部会長のおかげで大変充実した訪問になりました。今後は長春会の活動などについてインテビューを実施する予定です。毎回インタビューを快く引き受けてくださり、さらに日頃から弊会の活動を応援してくださる磯部会長に心よりお礼を申し上げます。
磯部会長所蔵関連資料
作成日:2017年2月14日 文責:菅野智博
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日程:2017年2月13日(月)10:30~12:30
場所:日本森林技術協会(日林協)
参加者:大野絢也
同席者:永井リサ先生、竹内實昭氏
本日、外林会関係資料の将来的な所蔵先について、日林協の担当者の方々とご相談させていただくために、本部を訪問させていただきました。
そして、外林会関係資料のなかでも、以前訪問させていただいた藤田氏の所蔵されていた史料はとても貴重なものであり、今後日林協の書庫への寄贈ができないか打診いたしました。

外林会関係資料
今後は、まず書庫に所蔵されている外林会関係資料の整理から着手していく方針です。
竹内實昭さんと日林協の細谷さんには、お忙しい中ご対応いただき、誠にありがとうございました。改めて深く御礼申し上げます。作成日:2017年2月13日 文責:大野絢也
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
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2月11日、「満洲の記憶」研究会では、研究報告の場として第4回目となる2016年度秋季大会を開催いたしました。
今回は第1報告に一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程の尹国花氏、第2報告に東京大学大学院人文社会系研究科修士課程の瀬尾光平氏からご報告していただきました。
開催の様子
◆第1報告 13:00~14:50
尹国花(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)
「戦後延辺をめぐる日本人の記憶(仮)――間島中学校同窓会の訪中・訪韓を中心として」
◆第2報告 15:00~17:00
瀬尾光平(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程)
「『機関紙 ノモンハン』の研究」
尹国花氏報告の「戦後延辺をめぐる日本人の記憶(仮)――間島中学校同窓会の訪中・訪韓を中心として」では、間島中学校同窓会が発行していた会報資料を中心に使用しながら、訪中・訪韓旅行を事例として分析を行い、その活動や実態について詳細に明らかにしました。同窓会の会報資料を使用しながら、その活動が日本の社会情勢や中国・朝鮮半島などの国際情勢も影響していた点に言及しており、大変興味深いご報告となりました。
瀬尾光平氏報告の「『機関紙 ノモンハン』の研究」では、既存の部隊ごとの戦友会や組織とは違うノモンハン会の活動に着目し、その会が発行していた機関紙に着目したうえで、新たな視点から戦後の軍人生存者、遺族間の関係などを捉えようとするものでした。満洲の引揚者だけでなく軍人が戦後どのような歴史を歩んできたのかという論点について、まだ明らかにされていない部分でもあり、私たち「満洲の記憶」研究会のメンバーにとっても刺激になるご報告でした。各報告とも報告後の質疑応答にて多くの方々から貴重なコメントをいただき、また議論も盛り上がるものとなりました。
秋季大会終了後には、国立駅近くのどんぐり(創作料理屋)にて懇親会を開催し、盛会のうちに終えることができました。 今回ご報告いただきました、尹国花氏、瀬尾光平氏には改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。また、お忙しいところお越しくださった皆様にも感謝申し上げます。
今後もこのような研究報告の場を設ける予定ですので、次の機会にもご参加いただけると幸いに存じます。作成日:2017年2月11日 文責:大野絢也
ニューズレター『満洲の記憶』ダウロード先:
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/27095
(Facebook公開ページ)
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