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高橋健男氏(『新潟県満州開拓史』著者)宅訪問

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一路新潟へ向かいます

日時:2016年9月10日(土)14:00~17:00
場所:高橋健男さんご自宅(新潟県見附市)
参加者:大野絢也、森巧、湯川真樹江

 9月10日、新潟県を中心に満洲開拓移民の研究をなさっている高橋健男先生を訪問いたしました。高橋先生は教職を退かれてから満洲移民の研究に着手され、これまでに『新潟県満州開拓史』(2010年)や『いくさ、あらすな―「レポート・アルロンシャン」と深田信四郎の願い』(2016年)など多くのご著書を出版なさっています。
 先生は長年に渡り、各満洲帰国邦人団体会報の収集、満洲体験者へのインタビュー、新潟県を中心として各地方自治体の有する開拓団関係の公文書の史料公開請求を継続して行っています。

 高橋先生からはこれまでの開拓団研究の方法論や、最新のご著書『いくさ、あらすな―「レポート・アルロンシャン」と深田信四郎の願い』(2016年)の主題である二龍山開拓団と深田信四郎氏についてお話をうかがいました。


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秋も近くなってまいりました

 高橋先生のおの中で印象深かったのは以下の点です。

・終戦後、全国の各都道府県では帰国した開拓団員に対して開拓団ごとに終戦時の状況を「開拓団実態調査」として作成、提出させていた。その多くは各県がいまだに保有していると考えられるが、史料の整理、公開はほとんどなされていない。新潟県は偶然にも史料の状況に恵まれていたため、多くの苦労をともないながらも開拓団研究を進めることができた。
・二龍山会の会報であった『レポート・アルロンシャン』は他の開拓団の会報と異なり、団員の消息報告や業務連絡、回億に留まらず、中心となった深田信四郎自身の一貫した「いくさ、あらすな(戦争があってはならない)」という強いメッセージが感じられる。
・昭和23年から始まった『レポート・アルロンシャン』は1975年に雑誌『暮らしの手帖』で深田信四郎の妻、深田信の手記が取り上げられたことをきっかけに、開拓団員以外にも購読者層を広げ最大で3000通を全国各地の読者に送っていた。


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拝見させていただいた『レポート・アーロンシャン』

 今回は高橋先生から貴重な史料の一部をお借りさせていただきました。お借りした史料は研究会でデジタル化を進めていきたいと思います。これらの史料を活用しながら研究会では引続き、満洲開拓移民について学んで参ります。

 高橋先生および奥様には大変お世話になりました。改めまして、心よりお礼申し上げます。


作成日:2016年9月10日   文責:森巧

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「満洲の記憶」研究会

Author:「満洲の記憶」研究会
 「満洲の記憶」研究会は2013年7月30日に大学院生を中心に立ち上げた研究会です。
 私たちは主に、満洲に関係する様々な「記憶」を収集し、より広い視点から満洲の歴史をとらえることを目標とし、結成しました。日本国内にいる満洲体験者へのインタビューや体験記・回想録、帰国邦人団体会報の収集などを中心に行い、定期的に勉強会・報告会を開催する予定です。そして、様々なかたちで満洲の「記憶」をより多くの方々と共有し、皆様と共にその歴史について考えていく研究会にしていければと思います。
 このブログでは、研究会の日頃の活動内容や研究会情報などを紹介していきたいと思います。今後より多くの方々にご覧いただければ幸いです。皆様の貴重な情報とご意見をお待ちしています。
 なお、研究会で収集した史料に関する情報はニューズレターにて配信します。史料の複写等の依頼には応えかねます。この点に関するお問い合わせはご遠慮ください。
 今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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